包丁のお手入れ方法(一般家庭向け)
包丁を長持ちさせる方法
包丁のメンテナンスというと砥石での研ぎ直しを思い浮かべますが、「そんなの知ってるよ!」という方が大半だと思いますので、
あえてあまり知られていない(?)研ぎ直し以外のメンテナンスを紹介いたします。
ちなみに、一般の家庭で使用する上では1ヶ月に1度程度研ぎ直しすると切れ味が保たれますよ♪
1.洗浄
包丁を使い終わったらすぐに洗うことを大切です。
食材に含まれる塩分や酸がサビの原因になります。
三徳包丁など一本で調理をしている場合には、
違う食材を切るたびに洗うようにするとと、他の食材に臭いが移ることも防止できます。
洗う場合は中性洗剤とスポンジを使用します。
ただし、食器洗浄器での洗浄はオススメしていません。
理由は、食器洗浄器の洗浄液の化学作用で、サビが通常より発生しやすくなり、
水流により周りの食器や洗浄機内のカゴと刃先が接触し、刃が欠ける可能性があります。
2.乾燥
洗い終わったらすぐ乾燥させることもサビの発生を防ぐためには重要です。
乾いた布でさっと水分を拭き取り、包丁立てに包丁を差し入れて自然乾燥させます。
3.もし包丁にサビが発生した場合
表面にサビを発見した時は、早急ににコルクや市販のサビ取り消しゴム、またはクレンザーなどで取り除いてください。
水道水に含まれるミネラル分が表面に残るとサビが発生する場合があります。
このサビは小さいサビで気にならない場合もありますが、
そのまま放置しておくと、内部にサビが浸透していき、深いサビに発展する場合もあります。
ちょっとしたサビでも、気付いたらキレイに落とすようにしましょう。
材質の違い
メンテナンスの頻度も材質によって微妙に異なります。
大まかには上述の方法で良いのですが、材質の特性を知っておくことで、
メンテナンス時のトラブルにも対処しやすい場合がございます。
主に一般的に家庭用で売られている3つの包丁の材質についてご紹介いたします。
■ステンレス
【メリット】
切れ味も良く、さびにくい。一般家庭で多くの方が使用されています。
【デメリット】
研ぎやすいですが、切れ味が長持ちしません。
■鋼
【メリット】
ステンレスに比べて切れ味が良くて、研ぎやすい。包丁にこだわる方にオススメ。
【デメリット】
鋼の包丁はサビが出やすいので、使用後は、水分をよく拭き取りましょう。
■セラミック
【メリット】
研がなくても切れ味が長持ちして、さびることがありません。
【デメリット】
陶器なので使い方によっては、割れることがあります。
持っておきたい包丁3本
包丁も様々な種類があり、それぞれ用途によって特化した形状をもっています。
刃の寿命を延ばすには用途に応じた包丁を使い、負荷をかけないことも大切です。
かといって全種類の包丁を揃えようとなるとお金がいくらあっても足りません。
そこで、最低限持っておきたい包丁を厳選するとしたら・・・ということで3本に絞ってみました。
■三徳包丁(さんとくぼうちょう)
文化包丁、万能包丁とも言う。日本の家庭では最も一般的な包丁。
野菜、肉など、何にでも使えます。細かい作業や固いものは苦手。
■ぺティナイフ
野菜や果物の皮をむいたり、小さいものを刻むのに便利な包丁。
小さいので細かい作業に向いています。大きいものは苦手。
■出刃包丁(でばぼうちょう)
和包丁の1つで、大阪府堺市が有名。
刃が厚く、主にお魚をさばくための包丁ですが、骨付きのお肉などを切るのにも使えます。
サイズはいろいろありますが、一般家庭向けのサイズは15~20cmくらいがオススメです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
道具に向き合い、道具を知ることがお手入れの第一歩、というわけで、
砥石で研ぐのは難しい!極力研ぎたくない!という方は、参考にしていただければと思います~♪
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